「妻は20年以上ともにいますので、仕事のない時もずっと支えてくれて感謝しかありません。僕ら男性はみんな妻への感謝の気持ちはあるんだけど、それをうまく伝えられないだけで」

日常生活のなかで「ありがとう」を

普段の僕ですか? 忙しいなかでも、近所にあるバーでレコードを聴きながらお酒を飲む時間は大事にしています。最近はお酒もだいぶ弱くなりましたし、失敗談もありますけど、隠れてでも飲みたい。(笑)

家族は、妻とこの春に高校生になる娘がいますが、妻は20年以上ともにいますので、仕事のない時もずっと支えてくれて感謝しかありません。僕ら男性はみんな妻への感謝の気持ちはあるんだけど、それをうまく伝えられないだけで。「だったら、うまく伝えなさいよ!」って話になるんですけどもね(笑)。

たとえば、僕が妻を「最高のパートナーです」とか言っちゃうと、じゃ、妻にとっても俺は最高のパートナーと言えるのか。でもそれははなはだ疑問なんですよね。ゴミ出しとか、犬の散歩とかやっているのか。俺と一緒にいる時、彼女は笑顔でいるのか、幸せでいるのか──って、一つ一つあげていくと、決してそうではないなと思うわけで。

だからこそ最低限、日常生活のなかで「ありがとう」と言うようにしています。「あれ取ってもらえる? ありがとう」「ごめん、これから帰るんだけど、お風呂沸かしといてくれる? ありがとう」って。何よりも家に帰った時に妻がいてくれるのは本当にありがたいです。

俳優としては、体が資本なのでジムに通い始めましたが、今年になってからまったく行かなくなっちゃいました(笑)。自分の理想とする自分には、なかなかなりきれてないですね。

だからせめて、こんなふうでありたい。後輩が何かやらかして誰かに怒られちゃった時に、「バカだなあ、おまえ」と僕が言っても、その“バカ”という言葉を愛情だと受け取ってもらえるような……。そんなニュアンスを出せる人間になりたいです。(笑)

【関連記事】
シナモンと安田顕の料理番組が10月にスタート。マイペースな《ご自愛》シナモンが料理をしたりしなかったり?土曜の朝に癒しのひととき
大泉洋、50歳を記念したリサイタルツアー『生誕50周年記念!!大泉洋リサイタル』を日本武道館他、全国5都市で開催
本郷和人『べらぼう』本草学に医学、絵や鉱山開発まで手掛けた<山師>平賀源内。稀代の天才が幕府や藩への仕官を許されなくなった深いワケとは…