潔いステージ

毎日、Perfume漬けの日々を過ごして、いよいよライブ当日を迎えた。当日まで私が気になっていたのはファンの年齢層である。3人娘の実年齢である36歳よりも年下なのか、年上なのか。いずれにしても場違いではありませんように、と願いながら会場へ。

会場の有明アリーナ。まだまだ新しくてキレイでした

地下鉄からゆりかもめに乗る。電車内の乗客を見て「あ、この人もライブへ行くのかしら」と想像を膨らめるのが非常に好きだ。この人は何歳くらいで、今日はどんな理由でこの会場に来たのか。いつもは家事子育てに追われているけれど、今日だけは昔からファンだったPerfumeで友人と息抜き……いかん。想像の風船が膨らみすぎて破裂する音で、我に返る。最寄り駅をうっかり通過するところだった。

そして気になっていた年齢層は……意外にも高!年!齢!私と同じ、中年側が目立つ。30〜40代層が多く、男女比率は半々。中にはPerfumeのステージ衣装を完全再現しているファンの姿も見えた。そういえばライブ中、あ〜ちゃんがコール&レスポンスで、観客に年齢層を聞いていた。レスポンスの音量から察すると、40代が中心だったような。いずれにしてもおばさんは、懸念していた若手だらけの会場ではないと知り、ホッと安堵をして客席へ向かう。

ライブの詳細は今後、ドームツアーまで続くのでここでは割愛するけれど、とにかく3人のアーティストの潔さを感じるステージだった。登場してから一瞬で脳内に飛び込んでくる、彼女たちのドール感。「あ、バービー!」と即座に大昔遊んでいた人形を思い出した。当たり前だけど振り付けの動きにはひとつもムダはなく「なぜこんなにきっちり振り付けが揃うのか」とため息。

これから出かける方にも見逃してほしくないのは、ライティングの打ち出し方。割といくつも色を使っているのにも関わらず、目に邪魔にならない。若手のグループのライブになると、ちょっと老眼には厳しい明るさでライティングを攻めてくる演出が散見されるが、このライブでは一切感じなかった。加えてダンスグループの定番と言われる、派手な特効(炎や煙、光、水、紙吹雪などを使った演出)などもない。にも関わらず、充足感は高い。