ゴールデンウィークの期間中は、渋滞や帰省ラッシュが盛んに報道されますが、実はNHKでは「ゴールデンウィーク」という言葉を使わないのだそう。なぜNHKは、世間一般に使われている言葉を使わないのでしょうか。
NHKの厳しい「放送ガイドライン」
NHKでは「放送ガイドライン」において、商品名や企業名、キャラクター名などの使用は、必要性が認められる場合を除き、原則として避けることとされています。これは放送法第83条で、「他人の営業に関する広告の放送をしてはならない」と定められているから。
過去には岩崎良美さんが「ペリエ片手に」という歌詞を「ジュース片手に」と変えて歌ったり、かぐや姫が『紅白歌合戦』出場を辞退した理由が、歌詞にある「クレパス」を変えて歌うようにと言われたことだったりと、想像以上に厳しく運用されています。
しかし、なかには例外もあるようで、aikoさんが『紅白歌合戦』に出場した際には、歌詞にある「テトラポット」をそのまま歌いました。これは、消波ブロックの商標名である「テトラポッド」ではなく「テトラポット」という表記だったため、特定商品の宣伝にはあたらない、と判断されたからだそうです。