<前回のあらすじ>
主婦・絹香(徳永えりさん)は、モラハラ夫との冷めきった家庭で、同じことの繰り返しの日々を過ごしていた。
コンビニのレジを打ち、帰宅して夕飯を作り、会話のない食卓で食事をする。疑問を抱くこともなく、ただ淡々と妻として、母としての役割を果たしてきた。
だが、その「当たり前」は音を立てて崩れる。
ある日、夫のコートのポケットから浮気を証拠づけることになる避妊具を見つけてしまう。
そんな矢先、仕事先に現れた女性(西原亜希さん)から「ご主人とお付き合いさせて頂いている八沢藍子です。」と告げられ、その不倫関係が9年にわたっていたことを突きつけられる。絹香は、動揺しながらも、怒りがわかない自分にどこか戸惑いも感じていた。
そんな中、絹香は友人である伊麻に3人の恋人がいることを知り、自分とはまるで違う自由な生き方を前に悶々とした気分に。
ある日、伊麻とその恋人である亜夫、到と食事をすることになった絹香。その場で自身の夫の不倫を打ち明けた絹香に対して、伊麻は「絹香の人生は、絹香自身のものだよ」という言葉を投げかける。
一方、亜夫が伊麻にある嘘をついていたことが発覚する。信じていた関係に揺らぎが生まれ、伊麻は「このままでは付き合い続けられない」と亜夫に告げる。
そして、伊麻の娘・千夏(小宮山莉渚さん)も、クラスメイトの太呂(竹野世梛さん)から想いを伝えられる。母の自由な愛を見て育ってきながらも、自分自身としては愛とはなんなのかが良く分かっていない千夏。
良き妻、良き母であることに縛られてきた絹香が踏み出す一歩の行く末は――。
そして、伊麻と亜夫の関係は果たして――。