私が一番大変だわ
部屋の中にある、お茶菓子もお皿もとってくれと話す義母。
いやいや、“足が悪い”といっても長い距離でなければ歩けるじゃない! なにもかも足のせいにして、まるで「召使」のごとく頼って来られると、どうしても苛立ってしまいます。
そもそも、どんなに大変でも、友人たちが介護しているのは実の親だよね? でも私は違う。血のつながりもない人に尽くして、尽くして。
それで私にいったい何が残るのか。
「血も繋がっていないのに…。やっぱり友達の間で一番介護が大変なのは私だわ!」
ふつふつと怒りがわいてきた一方、単に徒労感しか残らない気がして、どうしても義母の介護に前向きになれない私なのでした......。