自害騒ぎが
前回の続き、京都から亡き御台にうり二つの鶴子を迎えたことで、子づくりに励みはじめた第十代将軍・家治。
そのもとへ、鷹狩りで急死した嫡男・家基の母である知保の方が毒を煽り、自殺を図ったという報告と知保の方からの文が届きます。
その文には、自分が最早徳川に不要な存在で、亡き息子のところへ行きたいという気持ちが綴られており、知保の方のもとへ向かった家治は激しく動揺します。
一方、一連の自害騒ぎにうさん臭さを覚えた田沼意次。
大奥総取締の高岳と相談すると、高岳は女たちによる狂言であることを指摘します。