黄ばみには“紙やすり”と“漂白剤”で対処
ページの上下や“小口”と呼ばれる本を開く部分に発生した軽度の黄ばみは、紙やすりで削ると綺麗になる場合があります。本が開かないよう注意しつつ、紙の方向に沿って優しくやすりをあてていくのがポイントです。
はじめは150~400番ほどの紙やすりを使い、続いて800~1,200番程度の目の細かなやすりで仕上げると良いでしょう。ただし削りすぎると逆に本を傷めてしまい、最悪ページを破いてしまう可能性もあるので注意してください。
また、表紙のケアには漂白剤が有効です。色落ちしにくい乾いた布に漂白剤を軽くつけて、汚れている面を拭きあげましょう。その際布は固く絞り、余分な水気を本に染み込ませないようにするのが重要。漂白剤で拭いたあとは再度布を水で濡らし、しっかり絞ったうえで優しく拭き取ります。
なお本に使われている素材によっては漂白剤の使用が適さないケースもあるので、はじめは目立ちにくい箇所で試しましょう。
本好きであれば気になる人も少なくない、本の黄ばみ対策と除去方法。場合によってはプロに依頼することも検討しつつ、できる範囲で取り入れてみてください。