原作のエピソードを残して

<キラキラした日々を送っていた鳴海。憧れていた伯母が風呂場で孤独死したことをきっかけに、伯母の遺品を引き取ることに。遺品から見つけた小型の道具が何かわからなかったため、職場に持っていく。「美顔器系だと思うけど」と使い道を同僚に尋ねると、「女性向けバイブレーター」だと指摘される。伯母の遺品だと告げると同僚は気持ち悪いと吐き捨て、鳴海はショックを受けるという展開が描かれた。原作にもあった衝撃的なエピソードだ>

(『ひとりでしにたい』/(c)NHK)

バイブレーターは「ひとりで死ぬのはかわいそう」と世間から思われる“象徴”になっていると思い、原作のままエピソードを残しました。その“象徴”としてのバイブレーターが、全6話を通じて少しずつ見え方が変わっていきます。

実はこのドラマの裏テーマは「幸せがどうかは自分で決める」です。「ヒトを勝手に可哀想って決めないで!自分で決めるから!」という私の個人的な願いが多めに入っていますが(笑)ドラマを観てくださった方が、ちょっとでも生きていくのが楽になれたら嬉しいです。