「久保みねヒャダこじらせ公論」
(イラスト◎久保ミツロウ)

フジテレビ「久保みねヒャダこじらせナイト」の久保ミツロウ・能町みね子・ヒャダインによるおしゃべり連載「久保みねヒャダこじらせ公論」。番組ライブ終了後に楽屋で交わされる、打ち合わせなしの雑談を収録しております。

今回は2025年4月6日に開催されたこじらせライブの後のおしゃべり……の後半です。夜公演は「はやく起きた朝は…」から松居直美、磯野貴理子、森尾由美のお三方がゲストに来てくれたのですが、特にインパクトの強かった磯野貴理子さんの話題から始まります(6月7日の「久保みねヒャダこじらせナイト」で、「はや朝」の3人を迎えてのトークがオンエアされます)。 (司会・構成◎前田隆弘

前回 久保ミツロウ×能町みね子×ヒャダイン「<はやく起きた朝は…>の3人を迎えたライブ、センターの貴理子さんはやっぱりモンスターだった」はこちら

貴理ちゃんはいいおばあさんになれる

ヒャダ こういう言い方したら怒られるかもしれないですけど、(磯野)貴理子さんって、いいおばあちゃんになりそうな気がするんですよ。 

能町 それは確かに。 

ヒャダ なんだったら、もう「いいおばあちゃん」のセンスがちょっと出てるというか。 

能町 一瞬でびっくりして、一瞬で納得するみたいなことですよね。「えっえっ? あ、そうなの!」みたいな。 

久保 もう特徴を会得し始めてるの、すごい(笑)。 

──虚飾のなさというか、自分にウソをつかない感じが見てて気持ちよく感じました。 

能町 「話が続くのかな」と思うと、それで終わったりするじゃないですか。「そう!………………(そこから話が続きそうに見えてそのまま終わり)」みたいな。 

ヒャダ すごく上手です。 

──だから新鮮です。トークにオチを付けようとか、そういう打算的な意図が全然ないから。 

能町 ないですね。そこがいいんでしょうね。(ウィキペディアを見ながら)貴理子さん、三重県の出身なんですね。三重県立南伊勢高校卒業だから、高校までずっと三重県です。 

(2025年4月6日のこじらせライブより)

──じゃあそこから上京して芸能界に。 

能町 高校卒業後、地元の相互銀行に就職して、東京の日本橋支店の配属になり、三重から上京して3年間勤務したと書いてあります。就職してたんだ、信じられない。 

ヒャダ じゃあ今日のライブで「部下がいたことがない」とおっしゃってたのはウソ? いや……本人が忘れてるだけか。ウソはついてない。 

能町 21歳で劇団七曜日の劇団員試験に合格して、お笑いアイドルグループ「チャイルズ」結成(*)。この劇団を立ち上げたのが石井光三さんだから、(2016年まで)石井光三オフィス所属だったんですね。

*ラサール石井がプロデュースした、3人組のお笑いアイドルグループ。磯野貴理子がセンターポジションを務めた。1987年より「笑っていいとも!」に5代目いいとも青年隊としてレギュラー出演。翌1988年にレコードデビューし、1989年にはファミコンソフト「ラサール石井のチャイルズクエスト」が発売された。1992年に解散。

ヒャダ チャイルズのときは、実年齢24歳だったのを19歳だとサバ読んでたんですよね。「チャイルズクエスト」(*)にもそのネタが出てきました。

*プレーヤーがチャイルズのマネージャーとなり、チャイルズをスーパーアイドルに育て上げるRPG。かつてヒャダインはこのゲームをやり込んでいた。

──デビュー前に銀行で働いた経験があるなら、アイドル時代の実年齢が24歳くらいにはなりますよね。 

能町 ウィキペディアに面白い話が書いてあります。「この当時、実際は24歳だった年齢を『19歳』とサバ読みして活動し、1988年には『笑っていいとも!』の生放送を観覧した妹の年齢からサバ読みが露呈」。 

一同 (笑)

能町 「『ラサール石井のチャイルズクエスト』でも゛年齢は19歳、ただし妹の年齢は20歳”とネタにされた」。

ヒャダ あったんですよ。最初のモノローグで。 

──持ってますね。持ってるタレントという感じがします。 

能町 またゲストに来てほしい。普通に年1でお呼びしたいですよ。 

(2025年4月6日のこじらせライブより)