危うき話は蜜の味

厳しい顔で江戸城の廊下を進む老中・田沼意次、紅で頬を染めておどけた表情をする天明狂歌のスター・大田南畝<四方赤良>、そして意次の側近で勘定組頭・土山宗次郎の姿が続けて映る。

その背景に流れるは「江戸一の利者の本屋は土山のもの」との声。

(『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』/(c)NHK)

垂れた髪に息を吹きかける長谷川平蔵宣以。

「異国と勝手に取引をすればご法度!女郎ごときが!」と女郎・誰袖をののしる松前家当主・道廣の弟・廣年。対して意味ありげな笑顔を見せる誰袖。

やりとりを意次の嫡男・意知が障子の間から覗く。その下に流れるは<危うき話は蜜の味>の文字。