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In America, stand-up is
more popular than double acts.

(アメリカでは、コンビよりピン芸人のほうが人気です。)

【キーワード】
double act=2人組コメディアン
stand-up=1人で演じるコメディアン

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アメリカで人気のお笑いとは

先日初めて劇場に漫才を見に行きました。テレビで見る芸能人を、身近で見られることにも驚きましたが、何より、ボケがツッコミに強く叩かれていることに衝撃を受けました。ボケの仕事は大変そうですね。

2人組でお笑いをする歴史は、イギリスとアメリカにもあり、double act(ダブル・アクト)と言われています。1920年代に活躍した、イギリス人のローレルとアメリカ人のハーディの2人組が有名です。日本と同様に役割があり、ボケは funny man(ファニー・マン。面白い人)、ツッコミは straight man(ストレート・マン。普通の人)と呼ばれています。アメリカのツッコミは、deadpan(デッドパン)をしながら冗談を言う。これは dead(死んだ)と pan(フライパンなど)を組み合わせた、「無表情」という意味のスラング。

日本には、バナナマンというコンビがいますね。実は昔、アメリカのボケはよく、バナナの皮でスベるネタをやっていたので、banana man とも呼ばれていました。

コンビではなく、ピンの芸人は stand-up(スタンド・アップ)と言います。最近、欧米では、コンビより人気があります。

アメリカでは最近、improvisation(インプロバゼイション)も人気です。これは、笑いの即興劇。趣味で参加する improv group(インプロブ・グループ)や improv class(インプロブ・クラス)というのもあり、友だちを作りたい人や、人前で話せるようになりたい人が集まって、即興劇を練習するのです。