幸太郎の葛藤が伝われば

<『しあわせな結婚』のテーマは、究極の夫婦愛。「令和のマリッジ・サスペンス」とうたわれている。大石さんは「パートナを愛し抜けるか」を突きつける物語だと明言している>

実はサスペンスにはあまり出演したことがなかったので、演じていて新鮮です。先の物語を知らされていないので『これで合っているのかな』って戸惑いながら演じているところもある。ちょっとオーバーな演技もいいのかなと思いつつ、撮影に臨んでいます。

(『しあわせな結婚』/(c)テレビ朝日)

これまでの作品では事件性のある出来事に巻き込まれていくことはあまりなかったので、驚いたりドキッとしたり、今まで演じたことがないような芝居をしているので、ちょっと楽しみながらやっています。正解がわからないんですけれどね。展開がめまぐるしいですし、(幸太郎の)知らないところでいろんなことが起こっておもしろいです。

タイトルが『しあわせな結婚』なので、いつも幸せってなんだろうと考えながら演じています。そう簡単に幸太郎は幸せにならない。独身主義を翻すくらい、幸太郎はネルラが好きです。

でも、彼女の過去を知って、ネルラを信じていいのか、いけないのか。ネルラを守るべきなのか、そうじゃないのか。「なんで心を開いてもらえないんだ」と幸太郎が葛藤していく。幸太郎の感情の変化が伝わればいいなと思っています。