動物の腸以外にもある!多彩なケーシング素材
一方、サラダやオードブルでよく使われる「ボロニアソーセージ」。こちらはケーシングに牛腸を使用したもの、または太さが36mm以上の製品を指します。豚腸や羊腸を使用したものは含まれません。
このように、ソーセージはJAS(日本農林規格)によって、ケーシングに使用する動物の腸や太さにより細かく分類されています。
ちなみに、本来「腸」を意味するケーシングは、JASでは人工的に作られたものも認められています。食べられるケーシングのひとつが、天然タンパク質を原料としたコラーゲンフィルム。一方、食べられないケーシングには、魚肉ソーセージによく使われる合成フィルムや、皮なしウインナーの成形に使われるセルロースフィルムなどがあります。気密性・耐熱性などに優れ、不揃いな天然ケーシングと比べて均一に成形できるのが特徴です。
さまざまな種類があるソーセージ。スーパーで加工肉食品を購入する際には、ぜひ一度裏側の製品情報を確認してみてください。意外な発見があるかもしれませんよ。