「意地でも花火大会を開催したい」

加えて、花火大会に携わる人たちによるトークセッションも行われました。公益社団法人日本煙火協会専務理事の河野晴行さん、全国の花火の歴史・文化を研究するハナビストの冴木一馬さん、万博のプロジェクトに参加する福島県双葉町の「双葉花火」(開催に向け模索中)を運営する有限会社糸井火工代表取締役の糸井秀一さんの3人が登壇。「花火大会の課題や未来」を語りました。

ハナビスト 冴木一馬さんの記事はこちら

「花火大会における一番の課題は?」という問いに、河野さんと冴木さんから運営資金の課題が一番に挙げられました。また、「花火大会を運営する現場の状況」について糸井さんは、「双葉町は(東日本大震災の被害を受け)住民は100人くらい、企業の数も少ないです。資金の課題もありますが、花火大会をするには住民や行政・警察、ボランティアの皆さんのマンパワーも必要。地域住民と関わり、地域に根ざしていくことがすごく大事です」と話します。「福島県ならではの問題もありますが、問題をクリアしながら、意地でも花火大会を開催したいと思っています」という力強い言葉も聞かれました。

 

 

トークセッションの様子 左から河野さん、冴木さん、糸井さん。(写真提供:キリンビール)