<前回のあらすじ>
内見先の部屋で、郷田肇は津坂瑞帆にゆっくりと迫り、瑞帆の喉元に手をかけようとしていた。死を覚悟する瑞帆だったが、ふと目を開けると郷田の目には涙が溢れていた。
突然、泣きながら何かを呟き、叫んだりする郷田の豹変に呆然とする瑞帆だったが、郷田が部屋を出ていったことで、脱力しその場に崩れ落ちるのだった。そこには静かな沈黙だけが残されていた。
一方、倉島直美(酒井若菜さん)は、夫・倉島隆の失踪を追う中で、夫がかつて瑞帆のストーカーだった事実を知り、嘘をついていた瑞帆に電話をかける。
「あなたが話さないつもりなら、警察に相談する」と直美に突き付けられた瑞帆は、再び会う約束をする。3年前のあの事件を話さなければならないという状況に「もう何もかも終わりだ」と立ち尽くす瑞帆だった。
全てが明るみになれば慎也と美玖と一緒に暮らせなくなる、家族そろっての最後の外出のつもりでピクニックに出かける。
慎也は、今感じている幸せを感謝の言葉にして瑞帆に伝える。瑞帆は、慎也に優しくされるほど、瑞帆は罪悪感に苛まれていくのだった。そして直美に全てを伝える日がやってきて――。
そしてついに瑞帆が倉島隆を刺した事実を倉島直美に告白する。動揺を隠せない直美は「警察…警察…」とその場から立ち去るが、数日後、直美は遺体で発見され――!