『べらぼう』で女郎屋の主・扇屋右衛門を演じる山路和弘(以下写真全てNHK提供)

黄表紙の大ヒットで蔦重たちに思わぬ事態が…

NHKで放送中の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』。

ドラマ内の時代は、前半を彩った田沼時代から、松平定信が行う「寛政の改革」へと進み、いよいよ世の中が大きく動き始めます。

対して蔦重は幕府を茶化した黄表紙を出版。大ヒットすることになりますが、その結果、思わぬ事態に…。

一方、その「黄表紙」とは、江戸時代中期に大流行した大人向けの絵入り本のこと。世相や風俗などにヒントを得ながらも物語の多くは奇想天外で笑いが満載です。

30年の間に2000種類以上が出版されました。絵と文字をミックスした痛快エンタメの黄表紙は、現代のマンガ雑誌の原点とも考えられています。