世は倹約地獄へ

「涙しっちゃいまして!」と何やら歌麿へ頼み込む栃木の豪商・釜屋伊兵衛。

蔦重の妻・ていに「これ知ってますか?」と本を差し出す鶴屋喜右衛門。

その下に流れるは<世は倹約地獄へ>の文字。

女郎から「今流行ってるのでござりんすよ」と一冊の本を見せられる北尾政演<山東京伝>。

付けていた能面をゆっくりと外す十一代将軍・家斉の“父”一橋治済。

続けて紀州藩主・徳川治貞が怪訝な表情を見せる。