演出の裏側

チーフ演出の柳川強さんいわく<15分の放送時間中、自宅でのぶと嵩が語りあうシーンにおよそ8分を費やした>という最終回。

「この夫婦2人で語り合うシーンは、カメラ3台を据えて、カットをかけずにワンロールで芝居をしてもらいました。お芝居を止めずに10分演じて、1発でOKだった」そう。

またのぶと嵩が並木道を歩いているラストシーンでは、今田さんと北村さんに「自由に話をしてください」と伝えたという柳川さん。

(『あんぱん』/(c)NHK)

劇中、中目黒の家でよく食べたコロッケの話をしたり、「僕たちらしいね」と北村さんが話す声も聞こえてきたり。撮りながら「極めて日常ベースでおしまいになるドラマだよな」と納得していたそうです。 

そして最終回の最終盤。

2人が桜咲く外を歩くシーンでRADWIMPSが歌う主題歌の『賜物』が。初めてフル尺で流れた同曲は、通常のものと異なり、落ち着いたアレンジのオーケストラバージョンになっていました。