日本語は間違いなく上達した

――撮影でアップデートできたもの、得られたものは?

ルーク「僕の日本語は間違いなく上達したと思います。この撮影でたくさん暗記しなくてはならなかったので、また次の機会があればもっと自信をもって挑めるでしょう。台詞をどう上達させるかを知って、今回よりも語彙力を持って進んでいけるようになると思います」

ヒデキ「やっぱり一番大きなのは僕も日本語ですね。演じたことが自信になって次の作品でも今より単語や語彙力も上がっていくと思います」

リョウタ「僕は、本当にNipponBoyzの日本での知名度はまだそこまででもないなと思っていまして……。知っていただけている人も『タイに来たらいいと思う』の動画を見てのことだと思うんですけど、それだけじゃなくて、こういった演技も出来るんだということを、ちょっと見せつけられたかなと思います。このドラマを通じて」

ヒデキ「コメディは、ぶっちゃけ僕の本来の性格でいうと結構遠ざかったところにあるものなんです。『タイに来たらいいと思う』のように、リョウさんが言ってくれて、それを面白いポーズで一緒にやるのは楽なんですけれど、(今回みたいに)演技らしい演技ってなると、本当に自分の殻を破ってやる、本当に自分の殻を破らないといけないので、1人だと結構苦戦すると思うんです。だからこそ、この2人のいる空間では、普通にやっていけたというのを実感しました」

――ちなみに今回苦労した場面は?

ルーク「セリフが長いやつは全部です(笑)」

ヒデキ「僕は2話目と3話目ですかね。凄い長台詞があって……かつ演技もしなくちゃいけないのが、結構最初は大変でした。一週間でできるのか?みたいな感じで」

リョウタ「あー確かにね。僕は一番最初の、僕だけが出るオープニングシーンがあるんですけど、秋冬の設定なのに、真夏のめちゃくちゃ暑い中での撮影で、僕、ジャケット2枚着てて。タイにいるのに暑さに慣れてないっていう……。本当に大変でしたね」

――見どころはどこですか?

リョウタ「3人の掛け合いです。なんかもう舞台みたいなんですよ。掛け合い掛け合い掛け合いのドラマでして……全編本当に見てほしいです」

ルーク「2話目の3人が喧嘩をしそうになるシーンがあって、そこがとても気に入ってます。後はラストシーンですね、結末も面白いです」

ヒデキ「僕は3話目、授業を受けているみたいなセッティングのシーン。あと(共演者の)ひとみちゃんの自然な演技力。一緒にセットに入ったら何かのマジックが生まれてるなって……そこを見てほしいです」

――台詞を覚えるのが大変だったということですが、アドリブはありましたか?

ルーク(左)とリョウタ(右)
笑顔で取材に応じるルーク(左)とリョウタ

リョウタ「監督に『いいですか?これ(アドリブ)入れて?』って聞くと、監督も気に入って『いいよ、いいよ、入れちゃおう』ってアドバイスされて、こっち側に立って色々教えてくれたりしたので、めちゃくちゃアドリブも入れてます」

ヒデキ「やっぱり監督のサポートの仕方が上手くて、凄いなぁと思うんです。『ここはこうしろ、ああしろ』、じゃなく、『どう思う?』って聞いてくれたり、『じゃあ一度やってみてくれない?』って言ってくれたりして、やりやすかったし、採用された場面も結構あります」