第3話、椿との出会いで…

椿とのお家デートに向けて、勝男は前日の夜からおでんを仕込みます。

鮎美が作ってくれた時には否定していたウインナーを入れ、さらに大根が丁寧に下処理されていたことや、煮込むことでつゆの味が深くなること知る勝男。

そしてついに迎えた当日。食べてもらうのを楽しみにしていた勝男は、椿から「なんだ、おでんか。コンビニでも買えるじゃん」「しかもまだ秋だよ、何か早くない?」と言われ、内心で<何だこいつ>という思いが止まりません。

さらに、食べ始めた椿から「コンビニくらい美味しいかも」「まあ、さすがに料亭のおでんには勝てないけど」と想像とは違う言葉をかけられた勝男は、モヤモヤを募らせます。

極めつけに「おでんだって、買って煮ただけじゃん」と言われてしまい、スイッチが入った勝男。椿に対して感じたことを赤裸々に伝え、最後に「椿の心遣いのなさに絶望している」と言いながら、そこで自分も同じだったことに気がつきます。

鮎美に悪気なく伝えていた<強いて言うなら全体的におかずが茶色すぎるかな><作りたてが一番、レンジでの加熱は味が落ちる>といった言葉を思い出し、涙を流す勝男。

「ああやって毎日、鮎美の心を踏みにじっていたんだ」

その様子をみていた椿は、自分も元カレが忘れらないことを明かします。”失恋友達”として一気に打ち解ける二人。

その後、椿は「おでんのお礼」と朝ごはんに納豆トーストを作り、二人で食べることに。

「おいしいものを食べてるとさ、好きな人の顔浮かぶよね」という椿の言葉から、鮎美のことが未だ忘れらないだけでなく、あゆみが好きなものを知らないことに気づく勝男でした。