
「浪花のロッキー」の異名を持つボクサーとして活躍した後、俳優に転身した赤井英和さん。最近は妻の佳子さんのSNSに登場する飾らぬ姿が人気です。そんな赤井さんが今も忘れない「恩」とは
僕の生まれは大阪市西成(にしなり)区。両親は共働きやし、年の離れた姉兄は家を出ていたから、街の方々に育ててもらったようなもんです。実家の近所には、僕のような子どもが集まって放課後を過ごす施設がありました。地元の大学生がボランティアで来てくれて、僕たちの勉強を見たり遊んでくれたり。小・中学時代の大切な思い出です。
数年前に偶然、西成に「こどもの里(さと)」という施設があることを知りました。僕がお世話になったところとは違うんですが、同じように幼い子や若者が安心して過ごすための場所。僕なりの恩返しのつもりで、コロナ禍でもらった給付金を僕と妻、息子2人と娘1人の計5人分、施設に寄付させていただきました。現在も、ささやかやけど毎年寄付を続けています。
「恩」と言えば、ボクシングもそうです。僕は高校時代からボクシングを始め、憧れだった近畿大学に進学しました。在学中にアマチュア選手からプロに転向することになり、「大学をやめます」と申し出たんです。そうしたら、ボクシング部の吉川監督が「ご両親は、おまえにボクシングをさせるためだけに大学に通わせたわけじゃないだろう。勉強は続けなさい」と引き留めてくださって。なんとか卒業まで頑張れたのは、間違いなく先生のおかげです。
その後、試合中の事故で引退を余儀なくされたときも、ありがたいことに、大学に嘱託職員として呼んでもらえたのです。当時、僕は25歳。「これからどうやって生活していけばいいのだろう……」と、途方にくれていたときでした。30歳で映画『どついたるねん』(阪本順治監督)で役者デビューするまでの5年間、僕を支えてくれた近畿大学には心から感謝しています。
高校・大学では、恩師をはじめ、素晴らしい仲間や先輩方との出会いもありました。誰が欠けても今の自分はありません。その恩を少しでも返すべく、現在も近畿大学ボクシング部総監督として後輩の育成にあたるほか、仕事の合間を縫って試合の応援に行ったりしています。
どんなスポーツもそうですが、まずは存在を知って、興味を持ってもらうことが第一歩。僕の活動がボクシング普及の後押しになったら嬉しいです。

今年2月には、区長さんにお声がけいただき、「西成区制100周年記念アンバサダー」に就任しました。区役所内で肺がん検診を呼びかけるアナウンスを担当したり、防犯パトロールのビデオに出演したり。「街のためになることなら何でもやらせてもらいます!」という熱い気持ちで臨んでいます。
気づけば僕も66歳。最近では妻と、「子どもたちに少しばかりのお金を遺しても仕方ない。有意義に使ってくれるところに寄付するのもいいよね」と話したりしています。
たとえば「遺贈寄付」。これは、自分が亡くなった後に財産の一部を公益法人やNPO団体等に託し、社会貢献につなげてもらうこと。昔から「子は社会の宝」やと言います。自分たちの財産を、未来を担う子どもたちが安心して暮らせる社会づくりに役立ててもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。
僕が今、こうして芸能活動を続けていられるのは、赤井英和を育んでくれた地元と、支えてくれた多くの人たちのおかげです。これまでに受けた恩のわずかでも返せるよう、今後も自分にできることを精一杯していきたいと思っています。

想いを託せる遺贈先を選ぶ
遺贈寄付は、遺言などによって、亡くなった後に財産の一部を公益法人やNPO 団体などに託し、大切にしてきた自分の「想い」を活かした社会づくりに貢献できる仕組みです。手続きの方法は、遺言書による寄付、相続人に託す形での寄付、生命保険や信託による寄付などさまざま。少額からでも利用可能で、相続税の課税対象が下がるなど、節税につながるメリットもあります。遺贈寄付の申し込み後も、遺贈先の変更や内容の取り消しなどは随時可能。活動内容や国内、地元地域などで考えてみると、支援したい団体がきっと見つかります。まずは関心を持つことからはじめてみましょう。
『読売新聞』12月22日付朝刊(一部地域)、「基礎からわかる遺贈寄付」広告企画では、 下記の協賛団体を紹介しています
専用サイトからアンケートに回答し、本企画の広告に掲載されている団体の資料を請求された方の中から抽選で、30名様にQUOカードPay 1000円分をプレゼント。
※本企画のアンケートの際にご提供いただいた氏名、性別、生年月日、住所、郵便番号、メールアドレス、職業の個人情報は、読売新聞社が業務を委託している株式会社シーピーファインで受付管理の上、本企画の抽選等、本企画運営のために使用させていただきます。また今後、協賛各団体からサービス情報等のご案内をお届けすることがございますので、あらかじめご同意の上、お申込みください。
※「QUOカードPay」には発行日より3年間の有効期限がございますのでご注意ください。
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