心身をフラットにする基本のヨガを伝授
後半は参加者も一緒に、椅子に座ったままできるヨガを体験。椅子に座った状態で骨盤を使って左右の膝を交互に前へ突き出したり、首や肩をゆっくりと回したりと、日常でも簡単にできるヨガを教わりました。
さらに、マントラを唱える体験も。相川さんに続いて深く息を吐きながら、お腹から声を出すようにして声を出す参加者のみなさん。その後相川さんは、参加者に目を閉じるように声をかけると、「これからの人生、悩みはありません。すべてを学びとして受け取るのです。ヨガは体操ではなく、真理を学ぶための入り口です。あなたの人格を素晴らしくしていくための教えに繋がっています。みなさんには、このエネルギーを忘れずに行動していただきたいと思います」と伝えました。
ほかにも、経典を読むよりも体験することの大切さや、マントラの教えにもある「頭を取る」という視点で、ごちゃごちゃと考えてしまう頭をクリアにする発想法を伝授。「本来は順を追って学ばなければならないけれど、私がそれを解釈して、みなさんにお伝えします」と相川さん。
最後に、「死ぬときは何も持っていけないので、すべて自分のためではなく、人のためにしています。瞑想も人のため。あなたが平和になると、家族が平和になります。他人を変えることはできないのだから、まずはあなたの内側から変えていきましょう」と締めくくりました。
降壇した相川さんは、参加者ひとりひとりの頭の上に手をかざすブレッシングをしながら、ゆっくりと会場を一周。「国際ヨガデー」でモディ首相も受けたこのブレッシングは、聖者が高次元のエネルギーを与えるもの。インドパビリオンはヒマラヤ大聖者のパワーに満ちあふれ、講演会は大盛況のうちに幕を閉じました。
閉会後、参加者に話を聞くと、「インドパビリオンだからか、ヒマラヤのパワーを感じました。とても癒される素晴らしい体験でした」と高揚した様子。
なかには、相川さんの登壇を楽しみに万博に来られた方も。「ただ登壇してスピーチされるだけかと思っていましたが、ひとりひとりに手をかざしてパワーをくださるなんて思いもよりませんでした。今日、瞑想をしてマントラを唱えたことで、“頭が取れ”て、すっきりしています」と話してくれました。