2025年9月26日、大阪・関西万博会場のインドパビリオンにて、ヒマラヤ大聖者 ヨグマタ・相川圭子さんによる特別講演会が開催されました。相川さんは、ヒマラヤの秘境で修行を重ね、ヨガの最終段階である「究極のサマディ(悟り)」に到達。女性としては史上初めてだったことから、インドではヨグマタ(ヨガの母)と称されています。インドのモディ首相との関わりも話題となった「国際ヨガデー」(2023年6月)の式典など、数々のイベントに特別ゲストとして招かれることが多い相川さん。今回はインドのチャンドル・アパー総領事らの招待を受け、約1時間の講演を行いました。参加者は相川さんの指導で、座ったままできる瞑想や、マントラの詠唱を体験。凝り固まった心身をときほぐすようなイベントの様子をレポートします。
本場のヨガの考え方に触れる
講演会の冒頭、チャンドル・アパー総領事が「インドが世界に誇るヨガと瞑想の体験をお楽しみください」と挨拶。次に相川さんが登壇し、温かみのあるライトのもと、大きな椅子に腰かけると、会場となったパビリオンは参加者の大きな拍手に包まれます。
相川さんは、2023年の「国際ヨガデー」に登場した際、インドのモディ首相の頭に触れ、ヒマラヤ大聖者として“祝福”を授けました。その様子が各国のメディアで報じられ、大きな話題に。講演の中で、「インドに縁のある私が、インドパビリオンで話をする機会をいただけてとても嬉しい」と話しました。
「心身の緊張をほぐし、心の安定とやすらぎを得るもの」(日本ヨガ連盟HPより)として昨今人気が高まっているヨガは、相川さん曰く、「自らの考え方を狭める原因となる“エゴ”を取り除き、本来の純粋な本質の自己取り戻す助けになる」のだとか。
インドでは、挨拶のときに合掌のポーズを取るのが習わしです。相川さんによると、こうして左右の手のひらを身体の中心で合わせると、心身の左右のバランスが取れるのだそう。
心のバランスを整えると、“エゴの心”ではなく“愛の心”へと変容させることができるのです。「インドにはそれを自然に行う文化があって羨ましいです」と相川さん。
講演の中盤、神聖な雰囲気の中で、相川さんが「あなたの本質は純粋です。本質を大事にした生き方をしていきましょう」と力強く説きました。
実はこの時、講演の終了時刻になったと勘違いしていた相川さん。スタッフに「あと3分って言わなかった?」と恥ずかしそうに問いかけながらも、「時間と空間を超えるのが瞑想です」とすぐに機転を利かせ、参加者も笑顔になりました。