耐えきれず義姉に連絡をとった
兄一家は多くの援助を受けていたはずなのに、義姉も姪たちも実家のことには一切触れようとしない。
「それって……どう考えても不公平じゃない?」その思いに突き動かされ、私は義姉に連絡をしました。
援助のことを口にすると、義姉は沈黙のあと、「子どもたちには知られないようにしてほしいの」と、重たく言葉を落としました。
――兄も義姉も、そしてその家族までもが、親の犠牲の上に立ちながら、知らないふりをして生きてきたのだ。
胸の中に広がるのは、驚きと失望と……どうしようもない虚しさでした。
ほかの連載
ほかの連載



