宇草孔基 広島の母のために…人生の岐路に立たされた男の挑戦
高校は名門・常総学院。法政大学では俊足巧打の外野手として大学日本代表に選出されるなど、野球エリートの道を歩み、ドラフト2位で広島に入団。チームの将来を嘱望されていたが、この秋、戦力外となった。
28歳で人生の岐路に立たされた男には「広島の母」と慕う人がいる。広島市内で飲食店を営む北村千子さん。
一人暮らしの宇草が食事での体づくりに苦労していた時に栄養満点のお弁当を作ってくれた恩人だ。子どもがいない北村さんにとって、宇草を応援することが生きがいとなっていた。
もう一度、プロの舞台を目指す宇草が「広島の母」に恩返しをするためにトライアウトに挑んだ。