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[特集]
〈親が元気なうちも、亡きあとも〉
うまくいく! 実家の片づけ
●注目記事●
〈父の蔵書1万冊、母の着物を処分して〉
思い出のとば口になるものと
ともに暮らすのも悪くない
檀ふみ
家の建て直しで遺品の整理に直面
生まれた時から住んでいた場所に新しく家を建て直し、2018年の秋に引っ越しました。新居はそれまでと同じく、下の兄家族との二世帯住宅です。
20年近く前から道路の拡幅が始まり、うちも半分が、計画に引っかかっていました。ただ、母が高齢で認知症の症状もあったので、急激な環境の変化はよろしくないと思い、交渉の席にはつかずにきたのです。15年4月に母が亡くなり、違う場所に引っ越すのか、半分になってしまう土地に家を建て直すのか、いろいろな方に相談しながら検討。翌年から改築に向けて動き出しました。建て直しを決めたのは、昔から我が家にあった思い出の樹木を、少しでも残したいから。売って更地になれば、木はすべて伐採されてしまいます。
それまで住んでいたのは、私が20代半ばに施主となって建てた家(2番目の家)です。若い身空でそのような決断をしたのは、生まれ育った家(1番目)の雨漏りに耐えかねたから。父は普請が好きで、増改築を重ね、家はつぎはぎだらけ。とにかくものが多く、蔵書にいたっては1万冊近くありました。
2番目の家はかなり大きな建物で、回り廊下を設け、壁一面を本棚にしました。それでも足りないので、廊下の床下にも本がしまえるように。収納もたくさん作り、古家にあったものはほとんど捨てず、収納の中にしまいました。その作業は、大正生まれで「ものを捨てられない人」だった母がすべてやったので、私はどこに何があるのかも知りませんでした。
今回、3番目の家を建てるにあたって、いったん家を空にする必要があり、妹と一緒に荷物を確認しました。そうしたら、出てくるわ、出てくるわ。父が集めた書画や旅先で買ってきた骨董品、美術品の量も半端ではありません。なにより桁違いなのが、食器の量です。父は50人くらい招いて家で宴会を開き、料理をふるまうのが趣味。食器も5客セットとかではなく、同じものが20~30枚ありましたし、大皿や大鉢など巨大な食器が山のようにあるのです。(一部抜粋)
他にも、ヨーコ・ゼッターランドのインタビュー「バレーボールと母と私をつなぐ家を、手放さずに守っていきたい」、見栄晴さん「女手ひとつで育ててくれた母は、 僕の何もかもを残していた 」、瀧波ユカリさん「無我夢中で実家を片づけて残ったのは、小さな後悔でした」など。他にも専門家による「老親が安全に暮らすための「片づけ」&「言葉がけ」」「空き家になった親の家、「売る」か「貸す」か」などが掲載されています。
[第二特集]
スマホ疲れを感じたら
●注目記事●
〈30秒でジワーッときいてくる〉
「スマホ首」を治す簡単ストレッチ
鄭信義
人間の頭の重さはボウリングの球1個分
私は整体師として患者さんと接するなかで、首の不調や、そこからくるさまざまな体調不良を訴える人が増えたことに気付きました。その原因がスマホの使いすぎによる首の筋肉の異常にあると考えた私は、その状態を「スマホ首」と呼び、効果的な治療法や予防法をお伝えしてきました。
スマホを使っているとき、私たちは俯いたり、前傾した姿勢になりがちです。人間の頭の重さは体重の約1割といわれ、大人の場合、平均で約5㎏。これはボウリングの球1個分もの重さです。さらに首を前に傾けた姿勢は、まっすぐな姿勢でいるときの5倍もの負荷がかかるといわれます。そうして首の筋肉が不自然に前に引っ張られた状態になるのがスマホ首です。
「スマホはあまり使わないから」という人でも、料理や掃除といった家事、子どもや孫、ペットの世話、読書や手芸、ガーデニングなど、日常で俯いている時間は意外と長いもの。また女性は筋肉量が少なく、少しの時間でも首や肩に負担がかかりやすいのです。
スマホ首になると、首の筋肉はつねに緊張状態になります。筋肉が緊張して固まると血流が悪くなるだけでなく、首の神経が圧迫されて自律神経のバランスも乱れます。そのため首や肩のこりなど体の症状だけでなく、不眠やイライラといった精神的な不調も起きてくるのです。また、姿勢が悪くなることで腰痛や膝痛が起きたり、首のシワ、顔のたるみ、お腹がぽっこり出てしまうなど、美容面に与える影響も見逃せません。(一部抜粋)
[読みもの]
〈歌い、聴く自由を取り戻すために〉
大きく変わった世界で、 僕なりに闘い続けます
さだまさし
僕は毎年80回くらいコンサートを行ってきたのですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、この春、30近くの公演が中止や延期となりました。歌を中心にした生活が長かったものですから、それがなくなったことにはいまだに慣れません。レコーディングやオンラインでの取材、ラジオやテレビ番組の収録など仕事はしているのですが、戸惑いがありますね。
これまでは、昼頃に起きてコンサートをやり、帰宅して夜中から朝方にかけて小説やエッセイの原稿を書いて寝る、という生活を送っていました。だから、家にいる時間が増えるとたくさん書けるかと思ったんですが……いつ書いてもいいとなると、案外モチベーションが上がらないんです。僕でさえこれですから、専業作家の方は大変でしょう。時間の制約がないということが、こんなに苦痛なのかと改めて思いました。(一部抜粋)
[連載]
もう一度見たい!
「愛でたい男」Special
山田裕貴/北村匠海/中川大志
他にも、
親子対談・ 思い出のアーカイブをつくると、家族は豊かになる
内田樹× 内田るん
シングルファーザーと娘、 30年経って向き合えば
清水ミチコの三人寄れば無礼講
ゲスト 大根仁 & マキタスポーツ
ジャーナリスト・中村竜太郎の「会いたい人に、会いに行く!」
ゲスト・misono
誹謗中傷にも「いいね」する理由
などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!