「拍手とカワイイは全員参加だからね!」(姉)
“兄”になると、藤原の愛の詰まった野球の演出へ。実際にバッターボックスに立つのではなく、スクリーンに映し出された野球ゲームのパワプロを使う。ゲームに現れる選手は、すべて所属事務所のタレント(のイメージ画像)がエントリー。“兄”による選手紹介は、全て選手のキャラクターや近況など、細かく的を得ているのが面白い。もちろんこのターンでも客席拾いは忘れない。入場時に渡された公演マークがデザインされた厚紙、これはハリセンだった。野球場で皆がビールを飲みながら叩きまくっている、アレだ。その『じょうのにちじょう』バージョンが用意されているとは、さすがの野球ファン!
「分かるよ、メモしたい気持ちは! 今日はその目的で来てるんやもんな!! でもな、ちょっと手を貸して!!!」
「(ハリセンの叩きを)もっとちょうだい!」
と、客席にハリセン叩きをリクエスト。彼の訴求力の高さに吸い込まれて、こちらも急いでノートとペンを置いて、ハリセンを叩く。次第に会場が一体化していくのが座っているだけでも伝わってくる。ああ、ここは東京ドームのようだ。次いで“祖父”は映像とAIを使って、曲当てクイズ大会を開催。
「ねえ、例題からこんな難しいって聞いてないよねえ。なんじゃこれは!」
「頼む、一問めから間違えるのはやめてくれ!(笑)」
「(客席が)なんで分かるの? 来る前に配られた? 答え!」
リアクション大きく、ステージ上で彼もクイズに参加していた。その後、「なにわ男子」が推しという“姉”の丈子がお出ましに。SNSでライブ配信をしているという設定で、なにわ男子のファンネーム「なにふぁむ」が、どんな推し活をしているのかを伝えるという。
「みんなに起きてほしい時間はこちら! 毎日4時起床です!理由は(中略)ウチらの事務所じゃないわ(汗)、なにわ男子の事務所が情報解禁をするのよね!」
「大事なことなのでもう一回言います。ハイ、4時に起床!(リアクションの薄い客席に向かって)起きる気ないでしょ!」
映像、文字、トークを巧みに操り、良い意味で藤原はやりたい放題。ちなみにこのレポを読んで「ネタバレでは?」と懸念することはない。この何百倍ものコンテンツをエンドロールまで用意して、主役が劇場で待っている。観客が忘れてはいけない持ち物は、絶対に切らせない90分間の集中力だけだ。