NISAで買うなら
そう、NISA最大のメリットは配当金が丸々いただけるという点です。まだNISAを始めていない方、これからNISAで株を買おうとしている方に、言っておきたいことがある。(さだまさし調で)「配当の高いやつにしておけ。わかる範囲で構わないから」。
一株配当と予想配当利回りは必ずチェックして、高配当が期待できるものをNISAで持つべし。
購入時の手数料が掛からないとか、売ったときの利益に税金が掛からないとか言っても、そんなの一度きりの話です。いや、売却益非課税というのはおいしい話だけれど、そもそも株価が上がっていないと売却益なんか出ないから。
それにね、NISAで買うとね、ちょっと上がったくらいじゃ売らないわよ。5年間非課税といっても、当然それは買った株を保有し続けた場合。売ってしまえばもう非課税枠は消滅。
そうなるとギリギリ5年持っておこうかなとか思うのが人情。思っているうちに下がるのが株。私のNISA口座、今現在トータルでマイナス39万1000円です(2020年10月16日)。NISA口座に8銘柄ありますけど、プラスになってるの2つだけー。
ちなみにNISAでは、配当金や売却益が非課税となる一方で、売却損も無いものとされます。ここ大事。
NISAで買った株を下落してから売った場合、保有する他の株との損益通算は一切ありません。損益通算というのは「一定期間内に株を売買したときの利益と損失を合算して課税」することで、たとえば、株を売って30万円の利益があっても同期間内に株を売って30万円損していたら、プラマイゼロで課税はありません。マイナスのほうが大きければもちろん課税されません。
損益通算できないと、課税ありの一般口座や特定口座で利益があれば、NISAでどれだけ損失を出していても、利益に対して20.315%(復興特別所得税が0.315%付加されています)課税されてしまいます。要は、NISAのマイナスはただのマイナス! だから売りたくないの。下がっていてもガチホールドして配当だけでも非課税でもらわなくっちゃ。