※この記事は、あくまで個人的見解に基づくものであり、投資や個別企業の株取引を推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。
非課税のメリットはどこへ…
ロールオーバーの時期がやってきました。
証券会社のサイトにアクセスするたび、「今年のロールオーバーは2016年にNISA(一般NISA)口座で購入された株式・投資信託が対象です」と、何度も出てきて苦々しい気持ちになっております。なぜ、苦々しいのかという話の前に、ロールオーバーをご存じない人のために簡単にご説明します。
NISA(少額投資非課税制度)で購入した株式(投資信託も)は、売却益や配当金(分配金)が「5年間非課税」になります。ちなみに「一般NISA」なら年間120万円まで購入することができます。そして非課税期間が終了した後も、その株式や投資信託を翌年の非課税枠に移行して、さらに5年間非課税期間を延長することを「ロールオーバー」と言います。
非課税期間が延長できるんだから、何も悪いことないじゃない。と、思うでしょう。私は、単純にそう思いました。そして昨年の今の時期、対象となる銘柄ほぼ全部ロールオーバーしたのです。うん、売りたくなかったから。
すると、なんということでしょう。翌年になって気づいたんですけれど、ロールオーバーで非課税枠を使っているので、年間限度額120万のうち110万円分(移行時の価格)ロールオーバーした場合、新たに株を買おうとすると10万円しか非課税枠が使えないのです。そう書いてあるじゃーん。「翌年の非課税枠に」ってちゃんと説明に書いてあるじゃーん。
でも、頭から抜け落ちていまして、今年度になって最初に株を買おうとしたとき、
「NISA口座じゃ買えないよ。限度額の残りはこれだけだよ」といわれて仰天したのです。
そういうわけで、今年買った株は全部「源泉あり」の特定口座(課税ありの口座)です。本当なら1万円くらい配当がついているのに8000円という通知を見ると「NISAだったら」と思わずにはいられません。