眉は、太さ、長さ、濃さ、左右のバランスと、考えるべき課題が多く、メイクに苦手意識を持つ人もいるようです。けれど自眉の形にとらわれず、自由自在にアレンジを楽しめるのもこのパーツならでは。そこで、コラムニストのジェーン・スーさんと、料理研究家の柳瀬久美子さんをモデルに、ワンパターンを脱出して新しい魅力を引き出す眉メイクを、メイクアップアーティストの山本浩未さんが提案します。第2回目は柳瀬さんのお悩みを解決!
(撮影=天日恵美子(人物) スタイリング=白男川清美 文・構成=片岡えり)
山本さん シャツ ¥32,000/レキップ
柳瀬さん シャツ オーガンジーオーバーシャツ(参考商品)/ハナエモリ(三井物産アイ・ファッション) シルバーのピアス ¥24,000/レム
山本浩未さん(左)
やまもと ひろみ 1964年広島県生まれ。ヘア&メイクアップアーティスト。資生堂美容学校を卒業後、資生堂ビューティークリエーション研究所を経て独立。「今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信し、ポジティブな美容理論が人気。著書『たるみはメイクでなくせます!』も好評
柳瀬久美子さん(右)
やなせ くみこ 1963年東京都生まれ。菓子・料理研究家。都内洋菓子店、レストランに勤務後、渡仏。帰国後は、企業のメニュー監修や雑誌、テレビなどで料理研究家として活動。自宅で料理教室Osierも主宰。近書に『もちぷるレシピ』

柳瀬久美子さん……
「“描いた感”のある 眉メイクを卒業したい」

柳瀬 眉を描くのって本当に難しい。特に、左の眉山から眉尻はお手上げ状態です。

山本 柳瀬さんの眉は、それほどクセはありません。そもそも毛があるし、それを活かせていますよ。

柳瀬 以前は、剃ったり抜いたり、自分で整えていました。けれど、「手を入れないで少し生やしてみて」とアドバイスされたことがあって、今はそれを守っています。

山本 私たちは、つい眉を整えたくなる世代です。もう増えないのに細くして、きっちり描きがちですが、年齢を重ねた肌に眉だけかっちりしていると悪目立ちしてしまう。毛並みがわかるくらい自然な状態がちょうどいいんです。

柳瀬 今日は山本さんに、眉尻だけカットしてもらいました。