9月1日は「防災の日」です。いつ発生してもおかしくない大災害。大地震を体験した専門家・辻直美さん(国際災害レスキューナース)は、「対策しておけば被害が最小限で済み、その後の生活もラクになる」といいます。プチプラでも効果あり、と太鼓判を押す便利なグッズと使い方をご紹介しましょう。続きはリビング編です(構成=島田ゆかり 撮影=本社写真部)
ものが多いと大ケガにつながる恐れが
リビング
大きな揺れが起こると、家具は1メートル近く行ったり来たり。また、飾り物や花瓶など、細かいアイテムもあります。
「滑らないこと」を徹底し、ガラス製のものは置かないなど、小さな工夫で被害を最小限にしましょう。防災と暮らしを楽しむことは両立できます
1)棚・キャビネットの対策
棚は前に倒れないように後傾させておくのが基本
食器棚やキャビネット、タンスといった収納家具は、壁から3センチほど離して置き、後傾させて手前の下部分に転倒防止板を挟み壁に寄りかかるようにします。また、キャビネットの扉には冷蔵庫と同様にいたずら防止用のストッパーを。さらに棚板に滑り止めシートを敷けば安心
傾斜のついた樹脂製の板を家具の下に設置することで、振動による転倒、ズレ、落下を抑える。家具転倒防止板L 110円/Seria