この部位の骨折にご用心!
骨が脆くなった状態で骨折すると、治りが遅いのはもちろん、長引くほどに体全体の機能が衰えていきます。
●背骨(椎体<ついたい>骨折)
・何らかの衝撃で、背骨(脊椎)がつぶれてしまう椎体骨折。「腰をかがめて重い物を持ち上げる」「尻もちをつく」「体をひねる」などの日常動作によって起こりやすく、50~60代から増加する傾向にあります
・痛みは軽度(いつのまにか骨折)の場合が多いものの、何ヵ所かで起きることで背中が丸くなる、身長が縮むなどの外見の変化が表れます。さまざまな臓器が圧迫されると、心肺機能が低下したり、胸やけや胃腸障害の原因にも。体のバランスも悪くなるため、転倒しやすく、次の骨折に繋がるという悪循環に
・痛みは軽度(いつのまにか骨折)の場合が多いものの、何ヵ所かで起きることで背中が丸くなる、身長が縮むなどの外見の変化が表れます。さまざまな臓器が圧迫されると、心肺機能が低下したり、胸やけや胃腸障害の原因にも。体のバランスも悪くなるため、転倒しやすく、次の骨折に繋がるという悪循環に
●手首(橈骨遠位端<とうこつえんいたん>骨折)
・転びそうになったとき、人は防御しようとしてとっさに手を出してしまうもの。そのため、転倒時に最も骨折しやすいのが手首の骨です
・「橈骨遠位端」とは、ひじから手首にかけて伸びる骨(橈骨)の手首側の部分のこと。閉経が始まる45歳以降の女性に急増する骨折です。よく使う部位なだけに、骨折するとQOLが一気に下がってしまいます
・「橈骨遠位端」とは、ひじから手首にかけて伸びる骨(橈骨)の手首側の部分のこと。閉経が始まる45歳以降の女性に急増する骨折です。よく使う部位なだけに、骨折するとQOLが一気に下がってしまいます
●太ももの付け根(大腿骨近位部<だいたいこつきんいぶ>骨折)
・60代を皮切りに、70代以降に急速に増えるのが、太ももの付け根の骨折。歩行に欠かせない部位のため、著しく行動が制限されます
・特に高齢者の場合、運動機能が低下することで介護が必要になる人が多く、寝たきりになる主要な原因のひとつ。また認知症の発症に関連するとも言われており、最も避けたい骨折です
・特に高齢者の場合、運動機能が低下することで介護が必要になる人が多く、寝たきりになる主要な原因のひとつ。また認知症の発症に関連するとも言われており、最も避けたい骨折です
●ドミノ骨折
骨密度は、部分的ではなく全身にわたって低下します。1ヵ所が骨折したということは、骨全体の強度が弱まっている表れで、骨折が連鎖してしまうのです。