さらに、女性の人づきあいを難しくするのが「年齢」の問題です。学生時代や社会に出て間もない頃ならば、趣味やライフスタイルはそれほど違わないもの。しかし結婚や出産の時期、働いているか専業主婦か、さらには子どもの結婚・未婚、孫の有無など、女性は年齢を重ねるにつれて生き方も考え方も違ってきます。更年期など体調の面でも、個人差は大きい。

それなのに、いつまでも「友だちだから」「同じ女性だから」「仲間だから」わかり合えるはず、仲良くできるはずという思い込みを捨てられないことが、人間関係をかえって難しくしているのかもしれません。

つきあいの中身も年とともに整理していく

年齢を重ねるごとに難しくなる、女性の人づきあい。けれど、苦手だからといって人間関係をバッサリ切れない場合も多いですよね。そこで、年齢を味方にして疲れない人づきあいを目指すという方法もあります。

たとえば、若い頃はカラフルだったクローゼットの中身が、最近はシンプルになったと感じることはないでしょうか。それは自分の好きな色、似合う色がわかってきたから。また、「今後、必要になるかもしれない」と取っておいた服も、「必要になるシーンはもうない」と納得して処分できる。そんな年齢になってきているのです。

友人、家族や親戚、仕事仲間、ご近所など、つきあいの中身についても、このように整理してみましょう。母親として妻として、職場の人間、地域の住民として、ここまではやるけれども、これ以上はやらないという線引きを自分なりに決めるのです。

「やる」と決めたことは、自分の役割として淡々とこなす。その場を離れたら、なるべく考えないようにするのがコツ。年齢を利用して、年下の人に役割を譲ったり、手助けしてもらえるように頼むのもよい方法です。