マル(右)とオレオ(左)の子猫時代。藤あや子さんの心をわしづかみ!

 3歳くらいまでに、飼い主がやっておいたほうがいいことはありますか?

片川 まずはキャリーケースに入れて、病院に行くのに慣れさせておくこと。この先、年齢を重ねていくと、自ずと病院通いが増えるでしょう。ワンちゃんの場合は比較的スムーズですが、猫ちゃんを病院に連れて行くのはかなり大変。そのときになって困らないよう、小さいうちにキャリーに慣れさせておくといいですね。

 慣れさせるのにいい方法はありますか? うちの子たちも、キャリーを見るとすぐに、「病院だ!」と気づいてしまうようで。無理にケースの中に入れたら、とんでもなく悲しい声で鳴くのです。

片川 普段から家の中にキャリーを置いて、寝床にしてあげたり、キャリーの中でオヤツをあげたりすれば、スムーズに慣れますよ。キャリーを自分のテリトリーだと認識すれば、猫ちゃんを病院に連れて行くのもラクになる。ワンちゃんのなかにも病院嫌いな子がいるので、予防注射やトリミングに通うなど、子犬のうちから病院通いを習慣づけておきましょう。

 なるほど。試してみます。あと、うちの子たちは生後3、4ヵ月頃に去勢・避妊手術をしたのですが、その時期でよかったのでしょうか?

片川 はい。基本的には生後半年を目安に手術をしたほうがいいですね。とくに猫ちゃんは、複数で飼っていると生後5ヵ月で発情してしまう子もいるので気をつけないと。幼い体で妊娠すると、母体にも負担がかかります。猫の場合、交尾をしたらほぼ100%妊娠しますので。

 100%! 早めに手術しておいて何よりでした。

片川 ワンちゃんも生後半年が手術の目安です。とくに女の子の場合は、遅くとも2回目の発情が起こる前に避妊手術をしておけば、将来、乳腺腫瘍を発症する確率がかなり下がります。

チワワやミニチュアダックスなどの超小型犬やゴールデンレトリバーなどの大型犬は、生後半年だとまだ体ができ上がっていない場合もあるので、1歳くらいまでをめどに去勢・避妊手術をするといいでしょう。