片川さんの愛猫「がんも」。ほかに猫の「てんむす」、犬の「オグト」「からあげ」と暮らす

獣医師との上手なつきあい方は?

 病院通いと言えば、2匹を引き取ってすぐの頃、マルが結膜炎になって、オレちゃんにもうつっちゃったんですよ。

片川 たぶん、猫風邪が原因でしょう。カリシウイルスやヘルペスウイルスによって感染する病気で、結膜炎になったり、くしゃみや鼻水が出たりすることが多いです。感染力が強い病気なので、1匹感染すると一緒に飼っている子にもうつってしまうんですよ。

 その後、オレちゃんのオシッコが出にくくなって膀胱炎に。しばらく病院に通ってよくなったのですが、それ以来心配で、今も時々、健康診断に通っています。

片川 猫ちゃんもワンちゃんも、定期健診を習慣にしておくといいですね。とくに猫のオスは尿路結石や膀胱炎になりやすい。石が詰まってしまうと急性腎障害が起こります。定期的なチェックは欠かせません。

 健康診断には、どのくらいの頻度で通えばいいんですか?

片川 うちの病院では、7歳までの子は年に1回。7歳以上は年2回。人間と比較すると、犬も猫も1年で4歳くらい年をとると言われているので、7歳以上はシニアです。そのくらいの年齢になると病気にもかかりやすくなるので、半年に1度は健康診断が必要だと思います。

 うちのかかりつけは、私がアップしているSNSの投稿も見てくださる獣医さんなので、気軽になんでも相談できるんです。でも、犬や猫は自分で「痛い」とか「つらい」って言えないでしょう。飼い主の私が先生に説明するときには、どんなことに気をつけてお話しすればいいのでしょうか?

片川 下痢や嘔吐など、なんらかの症状がある場合は、まずそれを詳しく伝えること。あとは、どこか痛がっている、いつもと動きが違うようだと感じたときは、動画を撮って見せていただけると助かります。たとえ家では足をひきずって歩いていても、診察室では気を張って普通に歩くことも多い。動画でリアルな様子がわかれば、獣医師もすばやく適切な処置を行うことができるんですよ。

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