【キッチン】

続いてキッチン。刃物や割れやすい食器が多くあり、災害時にケガをする危険が高い場所です。普段使う食器は決まっているのに、それ以外も「来客時に使うかも」と大事に取っておいている人が多いのではないでしょうか。

食器は、住んでいる人数に見合った数に減らすのがベスト。二人暮らしなら5枚セットのうち3枚は処分する、来客用のお皿を普段使いにするなど、方法はいくらでもあります。

どうしても捨てられない食器は、地震で中身が飛び出る可能性のある吊り戸棚ではなく、下の棚に移動させておくと安心です。

また、冷蔵庫は停電するとただの箱になってしまいますから、過信は禁物。同居する家族が減った後も容量いっぱいに食材を詰め込んでいる人は少なくありません。人数が減ったのであれば生の食材は最小限にとどめ、逆に常温で保存できる缶詰やレトルトなどの常備食を増やすとよいでしょう。

1)カンパンなど普段食べないものは、非常時も食べたくないもの。いつも食べている缶詰や常温保存できるものを多めに用意し、食べた分だけ買い足していく「ローリングストック」を心がけて

2)棚や家電は転倒防止グッズで固定して。棚から食器を取り出して整理するタイミングが、滑り止めシートを敷くチャンス。揺れを感知して、戸棚の扉を自動ロックしてくれる耐震グッズを活用するのもおすすめ

3)床置きNG。収納スペースが足りなければ、「両手の法則」を活用してモノを減らす。調理台に置いた包丁や調理器具、食器類は地震のときに飛んでくるため、《しまう収納》に。重いモノ、使用頻度の低いモノは下の棚へ