【衣類】

余裕があるときに整理しておきたいのが、衣類です。服が収納スペースから溢れ、キャスター付きパイプハンガーを使う人も多いですが、これは地震で簡単に動くのでとても危険。年を重ねると衣替えも負担になりますから、何年も着ていない服は手放し、タンスやクローゼットに収まる分量を目指しましょう。

 

【使っていない部屋】

そして忘れがちなのが、子どもが独立するなどして誰も使っていない部屋です。そういう場所は往々にして物置となり、窓の前に荷物が積み上がっているお宅が多いもの。けれど、窓は大事な避難経路になります。荷物を撤去するのが難しければ、ドアから窓までの動線だけでもきれいに整えておきましょう。

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防災面で安全な家は、毎日の快適な生活に直結します。いずれ自宅介護や施設入居を検討するときにも、荷物が少ないに越したことはありません。防災のための片づけは、終活の一つでもあるのです。大切な命を守るためにも、できるところから始めてみませんか。