歌手、俳優の美輪明宏さんがみなさんの心を照らす、とっておきのメッセージと書をお贈りする『婦人公論』に好評連載中「美輪明宏のごきげんレッスン」。6月号の書は「清き川に清き水流れる」です。

清き水も汚い川に流れれば汚れる

心のきれいな人とつきあいたいというのは、多くの人が願っていることだと思います。配偶者や家族はもちろん、友人にも、嫉妬心や下品さ、いじわるな心がなく、安心してつきあえる人を望むのは当然のことでしょう。

心美しき人というのは、いわば清き水のようなもの。しかし、汚れたゴミだらけの川にいくらきれいな水を流しても、下流へ行くにしたがって汚い川になってしまいます。それは汚い川のほうが、力が強いからです。

自分自身の心の川が清くなければ、いくらほかの人のきれいな水が流れ込んできても、結局は汚れたまま。決して、清い川にはならないのです。自分のことを省みることなく、ただきれいな水を欲しがるのは間違っています。