薬の副作用について特に注意が必要な人

・アレルギーのある人

・過去にひどい副作用を経験したことがある人

・他の医師の治療を受けている人や、他にも薬を飲んでいる人

・肝臓・腎臓など、薬の成分を代謝・排泄する臓器に疾患のある人

・妊娠の可能性がある女性、妊娠している女性、授乳中の女性

・高齢者、子ども

高い所での作業や乗り物・機械類の運転操作をする人は、眠気などの副作用に注意が必要です。強い眠気や意識障害などの副作用を引き起こす可能性がある薬は運転禁止薬とされているため、薬を服用する際は説明書などをよく確認するようにしましょう。

「食物アレルギーを発症するメカニズムは複雑。ストレスや疲労、運動や解熱鎮痛剤などの内服薬が引き金になることも」はこちら

 

薬の種類

薬は「医療用医薬品」と「市販薬(OTC医薬品)」の大きく2つに分類されます。

(1)「医療用医薬品」…医師がその人の病気、症状、体質、年齢などを考えて処方する薬です。

(2)「OTC医薬品」…薬剤師などによる情報提供を踏まえて、症状にあわせて薬局などで購入できる市販の薬で、「要指導医薬品」と「一般用医薬品」の2種類があります。

「要指導医薬品」…医療用医薬品からOTC医薬品に変更となってからの期間が比較的短いものや劇薬(服用した場合に副作用などの危害を起こしやすい、毒性・劇性の強い「医薬品」。購入する際には、薬剤師から対面での情報提供や指導を受ける必要がある)です。

「一般用医薬品」…薬局などで購入が可能な、処方箋不要の薬です。リスクに応じて、第1類から第3類までの3種類に分けられています。

第1類医薬品…安全性上特に注意を要する成分を含むもの

第2類医薬品…まれに入院相当以上の健康被害が生じる可能性があるもの

第3類医薬品…日常生活に支障を来す程度ではないが、身体の変調・不調が起こるおそれがある成分を含むもの