大人の肌は優しく慈しむ気持ちが大切

3つ目は、大人世代だからこその理由です。

「更年期を過ぎた大人の肌は、すり切れたタイヤ、もしくはドライフルーツのようなもの。薄くて硬くて乾きやすいうえ、修復力や再生力も低下しているので、ダメージを受けると回復が難しくなります。とにかく優しく慈しむ気持ちが大切です。かつては心地よかった冷水すすぎも、力強いパッティングも、毛細血管を刺激して赤ら顔や炎症の原因になりかねないのでNG。化粧品の量はたっぷりと、手のひらをうまく使って、のばさず押し込むこと。そして、肌にはそれぞれ個性があると心得てください。一年中毎日同じようにケアをするのではなく、季節や肌状態に合わせて足し引きすることも大切です」

●3つのスキンケア新常識

1)手のひらになじませてから顔に

乳液やクリームを肌に塗布するときは、力が入りやすい指先を使うのではなく、面で使える手のひらを活用して。指に取ったら、まず両手のひら全体に広げます。このひと手間で硬いクリームも温められてなじみやすく変化

(撮影◎天日恵美子)

2)肌をこすらずしっかり押し込む!

乳液やクリームを手のひらに広げたら、両頬、額と口元、目元を包み込むようにハンドプレス。手の温もりで肌の血流もアップします。目の周りなどは中指、薬指で優しくタッチ。仕上げに首元まで押し込むのを忘れずに

(撮影◎天日恵美子)

3)鏡で確認しながらケアを

毎日の習慣になっている洗顔や保湿も、時々鏡で肌を確認しながら行いましょう。 すすぎ残しがないか、細かい部分やフェイスラインまでまんべんなくきちんと塗れているかを確認してみて

(撮影◎天日恵美子)