(撮影◎天日恵美子)
化粧品の効果を感じられない、なぜか肌が荒れるようになった……。もしかするとそれは、昔ながらのお手入れ方法を続けているからかもしれません。時代とともに変わる正しいスキンケア法を、ヘア&メイクアップアーティストの山本浩未さんがアドバイスします(撮影◎天日恵美子 取材・文◎片岡えり)

スキンケアの方法を《今》に合ったものに

みなさんは肌のお手入れ、どんなふうにしていますか? なんとなく身につけた自己流のスキンケア法や、数十年前に学んだやり方を続けている人も多いのではないでしょうか。「実はそこに落とし穴があります。古いお手入れ方法のままアップデートされていないと、肌を傷つけてしまったり、化粧品の効果をしっかり得られなかったりする可能性があるのです」と、山本浩未さんは指摘します。

お手入れの方法を《今》に合ったものに見直すべき理由は、3つあるそう。

「まず1つは、化粧品のクオリティの変化です。時代とともに、スキンケアアイテムの性能は飛躍的に進化しています。昔のものは、どちらかというとテクスチャーが重く、肌になじむまでに時間がかかりました。そのため、こすったり、たたき込んだりと、手に力が入りがちに。けれど最近のアイテムは、なめらかで浸透力も抜群。優しく塗布するだけで肌になじみます。配合されている美容成分もナノテクノロジーなどにより微細化され、表面にのせるだけで奥まで成分が届くようになっているのです」(山本さん。以下同)