お手入れの常識が変わった理由

化粧品を力ワザで浸透させる時代ではなくなったということ。そして、皮膚科学の研究が進んだことも、お手入れの常識が変わった理由の1つです。

「肌にとって何がよくて、何が悪いのか、科学的に分析されるようになりました。その中ではっきりしたのは、《摩擦によるダメージは絶対NG》ということ。摩擦が続いた部位には、小さな炎症が積み重なり、シミやシワなどのエイジングが加速することがわかっています。どんなにいい化粧品を使っていても、すり込んだり、ゴシゴシこすったりすると、効果よりデメリットのほうが大きくなってしまうのです。肌をさわりすぎないことも、ここ数年のスキンケアトレンドと言えるでしょう」

一所懸命ケアしようという思いが強すぎると、つい指先に力が入ってしまうもの。とにかく力を抜くことを心がけましょう。

●これは古い!

今のスキンケアの鉄則は《肌を摩擦しない》こと。美容液や乳液、クリームを額・左右の頬・鼻・アゴに置いて広げる5点置きも、しっかり浸透させるために指先ですり込む塗り方もNG。刺激リスクになります

美容液や乳液、クリームを額・左右の頬・鼻・アゴに置いて広げる5点置きも、しっかり浸透させるために指先ですり込む塗り方もNG(撮影◎天日恵美子)