初めて夫婦揃っての取材に応じるお二人(撮影:本社写真部)
昨夜、長女・玲夢さんがテレビデビューした、石黒彩さん真矢さん夫妻。「人気ロックバンドのドラマーと絶頂期のアイドルの結婚」として注目を浴びたのが19年前だ。すぐに子どもを授かり、石黒彩さんは仕事をセーブして子育てにシフトした。真矢さんが別に仕事場を借りたことで「別居・離婚」と週刊誌に騒がれたことも。夫婦揃っての初取材で、結婚生活を振り返ってみると──(構成=内山靖子 撮影=本社写真部)

※全文公開しました(2019年10月22日)

子育て中は、夫婦別々に役割分担

真矢 彩と結婚して、今年で19年になるけれど、こうして夫婦一緒に取材を受けるのは、実は今回が初めてだよね。

 そうそう、ツーショットで撮影してもらうのも初めてでしょう。せっかくの機会だから、私も真矢くんのネクタイとお揃いの色のワンピースを着てきたの。

真矢 今は3人の子どもたちも、上から18歳、16歳、14歳になったので、こうして2人一緒の機会も増えたけど、子育てに追われていた時期は、それぞれが別々に過ごしている時間のほうが多かったからね。

 そうね。真矢くんは仕事がメイン。私は家事と育児を担当し、その合間に少しだけ仕事をさせてもらうというスタイルだった。

真矢 家事も育児も、今までずっと彩に任せきりだった。本当によくやってくれたよ。家族で食事をするときも、彩は大皿に盛った料理をいつもみんなに取り分けていて、ゆっくり食べるヒマもなくて、大変だったんじゃない?

 ううん、「子育てはすべて任せるよ」って言ってくれたことが、むしろ嬉しかった。私、任されると、すごく張り切っちゃうタイプなので。中途半端に分担して「ちゃんとやってくれていない」と相手にイライラするよりも、家事も育児もすべて任せてもらって、最後に「よく頑張ったね」ってねぎらってもらうほうが好きなのよ。そのぶん、真矢くんには仕事を頑張ってほしかった。私、もともと学生時代から「LUNA SEA」のファンだったので、アーティストとしてベストな状態でステージに臨んでほしいと、今でもずっと思っているから。

真矢 そのおかげで、僕は仕事に集中することができたけど、僕がなぜ彩に子育てをすべて任せたほうがいいと思ったかは、実はきっかけがあって。あるとき、スーパーで子どもたちが「おやつ買いたいんだけど、どれならいい?」って僕に聞いたわけ。で、「ああ、それでいいんじゃない」って、子どもたちに自由にお菓子を選ばせたら、彩から全部ダメ出しされた(笑)。そのときに、「子どもたちに関することはすべて彩に任せたほうがいいんだな」と悟ったんだ。誰がリーダーなのかをきちんと決めて、ひとつのルールで統一しないと、子どもたちもとまどっちゃうからね。

 そう言いつつも、子育てで私の苦手な部分は真矢くんがフォローしてくれたじゃない。私、子どもたちに歌を歌ってあげたり、同じ絵本を何度も読んであげたりするのが苦手なの。でも、真矢くんは得意だったから、そこは任せられてすごくありがたかったのね。