世界の水族館のうち35%以上が日本国内に
水族館は日本人にとって特に身近な存在である。世界に400館余りある水族館のうち、35%以上を占める150館前後が国内にある。
それも、1882年に上野にできた「観魚室」から全国に増えていったのである。動物園とは違い、水中の世界は見慣れない風景なので、水槽のデザインや展示の仕方に不可欠なのは「想像力」である。
そのデザイン性と動物の仕草の間にハーモニーができると、観る側にとっても、新たな形のビジュアル・アートが生まれる。
水族館はある意味、非日常的でシュールな美術館でもあるのだ。
野辺地ジョージ
写真家
1980年東京都生まれ、軽井沢町在住。
2002年カナダ・ブリテイッシュ・コロンビア大学人文学部卒業。大学卒業後、2014年まで金融業界でトレーダーとして東京やニューヨークで活動。同年ニューヨークの写真祭「Photoville」に感銘を受け、写真家への道へ。約3年に渡りアメリカ西部を旅しながら写真を学ぶ。2017年、日本を本拠地として国内外で活動を続ける。
2020年のコロナ流行の初期に、Michael Kenna やJane Evelyn Atwoodなどの著名写真家のオンライン・トークシリーズを創設し、36回の講演会で視聴者から総額7万ドルを集め、全額寄付した。2021年長野県軽井沢町へ移住。現在も写真活動と共に国内外で写真家の育成や地方活性化を目標としたイベントを企画している。また、軽井沢フォトフェスト(KFF) の総監督も務めている。
2022年にはFUJIFILMのX-Series10周年を記念するドキュメンタリー「Reflections」に出演、司会役も務める。イタリア、アメリカなどで多数の個展を開催。
30以上の国際的な賞を受賞。2022年より『東京新聞』の月刊連載シリーズ「水族館百景」を連載中。Patricia Conde Galeria(メキシコ)、 Webster Collection(米) ギャラリー所属
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