インド・モディ首相と国連のイベントに参加

相川さんがヨガの世界に足を踏み入れたのは、18歳の頃。体が弱かったため、自力でヨガを学び始めたのをきっかけにその研究にのめり込み、自身の名を冠したヨガ教室を主宰するまでになった。

ある時、テレビ番組出演のため来日したヒマラヤ聖者・パイロットババジに導かれ、1985年、修行のため単身ヒマラヤへ。そして、ヒマラヤの秘境での修行を重ねた末にサマディに到達、シッダーマスター(シッダーはサンスクリット語で「悟りを開いた者」、マスターは「精神的指導者」の意)となった。その後、インド各地で15年間に18回の公開サマディを成功させ、女性として初めて、最高指導者の称号を授与された。

去る6月21日、ニューヨークの国連本部では「第9回国際ヨガデー」のイベントが開催された。相川さんは特別ゲストとして招待を受け、インドのモディ首相とともにイベントに参加。首相と並んでヨガを行う様子が国連の動画で配信され、モディ首相みずからヨグマタの祝福を受ける一幕もあった。

国際ヨガデーとは、モディ首相の呼びかけにより2014年国連総会で採択され、15年から毎年6月21日の夏至の日に開催されている行事。ヨガデーの制定を求める演説のなかでモディ首相は「ヨガはインドの伝統が生んだ貴重な贈り物である。ヨガは身体と精神、思考と行動、抑制と実践の統合を実現させ、また、人と自然の調和、健康と福祉へのホリスティックなアプローチを実現する。ヨガは単なるエクササイズではなく、あなた自身と世界、自然との調和する感覚を見いだすものである」と述べ、国連加盟国に賛同を呼びかけた。

全会一致で採択された国際ヨガデーは、ヨガの恩恵について認識を高める機会とするとともに、世界中の人々が自分自身の体と心の健康を見つめ直す日とされ、以来、世界各地でヨガのイベントが行われている。