大人の肌色を濁らせる代謝の低下×血流の滞り
肌の色に茶色や黄色が混ざり、濁って見える。年齢を重ねるほど血色感と透明感が消えていくのはなぜなのか――。その理由と解決策を、美容家でエステティシャンの瀬戸口めぐみさんに聞くと、「体の状態がダイレクトに表れるのが肌。代謝の低下や血流の滞りも肌を暗く見せる大きな要因ですから、一晩ぐっすり眠れば消えるというものではありません。特に気温が下がり、運動不足や冷えが気になる冬は循環が悪くなるもの。体を内側からしっかり整える必要があります。天気のいい日は少しでも歩く、毎晩寝る前に入浴するなど、血流アップの習慣を意識して」と、話します。
(ポイント1)全身の血流改善で血色感アップ
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また、首や肩、頭が凝る人も肌がくすみやすい傾向が。
「上半身がこわばり動きが悪いと、顔のリンパや血流が滞りやすくなります。バスタイムやリラックスタイムに、肩甲骨回しや頭皮マッサージ、後頭部のブラッシングを取り入れ、顔周りの緊張を緩めるようにしましょう」(瀬戸口さん。以下同)
(ポイント2)ヘッドマッサージで頭の凝りと脳疲労の解消を
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実は現代人に多い《脳疲労》も、肌の色に悪影響を与えているそうです。
「ストレスや寝不足、疲労、長時間のスマホやパソコン使用が続くと、脳の疲れが取れず、頭の中に熱がこもっている状態に。すると肌の深部で微弱炎症が起こり、くすみを招きます。手足が冷えるのに頭はのぼせる、赤黒い感じのくすみがあるという人は、脳疲労で鬱血している可能性も。このタイプは、溜まった熱を放出し、深部の炎症を鎮静させるために、冷水や冷たいタオルで顔を冷やすケアがおすすめです」
(ポイント3)洗顔の仕上げは冷水で肌を鎮静させて
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ほかに、体内の酸化や糖化も黄ぐすみを加速させます。
「甘いものや糖質の摂りすぎに注意したり、抗酸化作用のある食品を摂ったりすることも大切です。インナーケアで肌に変化を感じるには、最低でも1ヵ月はかかると覚悟して続けてください」