日焼け止めの塗り方
「日焼け止めは、塗り方次第で効果を最大限に得られないこともあります。しっかり保湿した肌に、たっぷりの量の日焼け止めを、ムラなく均一に塗ることが大切です」と吉木先生は話します。
<顔の塗り方>
日焼け止めをムラなく塗るためには、5点置きがおすすめ。大きめのパール粒大くらいの量の日焼け止めを手に取ったら、両頬、鼻、額、あごの5点に置いてから、塗り広げていきます。この時に手のひらではなく、指全体を使ってすみずみまで塗るのがコツです。顔の中心から外側に向かって、ムラなく塗りましょう。
全体を均一に塗り終えたら、同量の日焼け止めを手に取り、再度5点置きして全体に重ね塗りするのがおすすめです。重ね塗りすることでムラや塗り残しが生じるのを防ぎ、日焼け止めの効果を持続させるのに役立ちます。
<身体の塗り方>
身体は塗る範囲が広いので、日焼け止めを容器から直接肌の上に出して塗りましょう。塗る範囲に合わせて線状にたっぷりと出すのがポイントです。日焼け止めを線状に出したら、手のひら全体で大きく円を描くようなイメージで塗り広げます。この時、肌をこすらないように、やさしく塗るように意識しましょう。
手の甲から腕にかけては日焼けしやすい部位です。顔と同様、全体を塗った後に重ね塗りをして、紫外線から肌をしっかりと守りましょう。
<塗り直しのタイミング>
朝、きちんと日焼け止めを塗っても、塗り直しをしないと日焼け止めの効果はキープできません。日焼け止めの効果を保つためには、2~3時間おきに塗り直しましょう。ただし、汗をかいたり水を浴びたりした時には、2~3時間の間隔にこだわらず頻繁に塗り直すことが大切です。
(見出し)日焼け後の肌には保湿を
日焼け後の肌は熱を帯び、水分が蒸発して乾燥しています。皮膚のバリア機能も低下しているので、基本のスキンケア用品を使って、肌を十分に保湿しましょう。ただし、肌に赤みやヒリヒリ感がまだ残っている場合は、保湿ケアの前によく冷やしてまずは肌の炎症を鎮めましょう。
日焼け後の肌は敏感になっているため、普段使っているスキンケア用品が合わないことがあります。敏感肌用のスキンケア用品など、できるだけ低刺激なものを選ぶことをおすすめします。また、化粧水を付けるときにパッティングするのはNGです。できる限り肌に負担をかけないように手のひらを使い、やさしくハンドプレスで浸透させましょう。
監修
ユースキン製薬株式会社
よしき銀座クリニック院長 吉木伸子先生