撮影◎田中景子
毎年、橋田壽賀子さんの誕生日である5月10日に行われる橋田賞授賞式。橋田さんの没後も、橋田文化財団によって運営されている。今年も都内のホテルで盛大に行われ、受賞者たちが喜びを語った(取材・文・写真◎田中景子)


嵐の相葉雅紀が5月10日、日本人の心や人と人のふれあいを温かく取りあげた番組と人物を顕彰する「第32回 橋田賞」を受賞し、都内で行われた授賞式に出席した。23年4月に放送されたスペシャルドラマ『ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―』(TBS)と、同年10月期の連続ドラマ『今日からヒットマン』での演技が評価され、金屏風の前に立つと受賞の喜びを語った。

『ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―』は、『渡る世間は鬼ばかり』など数々の名作ドラマを世に送り出してきたプロデューサー、石井ふく子氏が手掛けたスペシャルドラマ。TBSドラマ初主演となった相葉は、家族を失ったことで心を閉ざし、孤独に生きてきた青年を演じた。

置き時計と副賞の100万円を受け取った相葉は、「橋田賞をもらえるなんて夢にも思っていなかった。本当にうれしく思っています」と喜びを噛み締める。

「これまで受賞した賞を聞かれたら『ベストジーニスト賞です』の1本でやってきた(笑)。これからは『ベストジーニスト賞と橋田賞です』と胸を張っていきたい。この賞を力に変え、1つひとつ真摯に向き合っていきたい」と力強く語った。