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ラジオとして聴く、芸人インタビュー系YouTube
能町 最近、鬼越トマホークのYouTubeをめっちゃ見てるんですよ。鬼越が普通に芸人インタビューをやってて面白くて。
ヒャダ 僕も永野さんがゲストの回は3回くらい見ました。
能町 永野さんの回はすごかったですね。
ヒャダ 永野さん、さすがに事務所から怒られたらしいです(笑)。
能町 で、鬼越がいろんな芸人……テレビがあんまりフィーチャーしない感じの、地味めの芸人さんのロングインタビューをやってるんですよ。
ヒャダ たとえば誰ですか?
能町 ロバートの山本さんのインタビューとか。別に画面を見なくてもいいんですよ。ラジオみたいなものだから、お風呂でダラダラ流しながら音声を聴いてて。2時間あるんですけど、最後の最後になって、「父親から何と呼ばれているか」という話がポロッと出てきて、それがめっちゃ面白くて。オチを言っちゃうみたいになりますけど……。
ヒャダ いえいえ、全然。言っていただいて。
能町 ロバート山本さんは、今でも父親から「ペロ」と呼ばれてるって(笑)。
一同 (笑)
ヒャダ うわ〜、いい話っすね!
能町 もう鬼越も大爆笑してて。なんでペロなのかというと、3歳のときに、ラーメン一人前をペロッと食べたらしいんですよ。それで「チビなのにペロッと食べて、チビペロだな」と言われて、父親から「チビペロ」と呼ばれるようになって。
ヒャダ 愛を感じますね。
能町 ずっとその名前で呼ばれてて、中学生で父親の身長を追い越すんです。で、さすがにそこまで大きくなって「チビペロ」はないだろう、ということになって、「もうチビペロはやめてくれ」と言ったら、チビだけ抜けて「ペロ」になったって(笑)。
一同 (笑)
能町 今でも「ペロ」だそうです。できれば2時間聴いたあとに、そこにたどりついてほしいんですけど、全部含めてすごくいい話だったんですよね。あ、でも話したかったのはその回じゃなくて……。
久保 その話じゃないんだ(笑)。
能町 この弁当食べてて思い出したのは、なすなかにしの中西さんがゲストの回で。引くほどいい人だったんですよ。こういうところ(楽屋)でお弁当が出るじゃないですか。でも食べられないこともありますよね。そういうとき、中西さんはスタッフ宛てに一筆書くんですって。
ヒャダ ええ〜!
能町 「前の現場で食べてしまったので、残してしまって本当に申し訳ございません」みたいなことを一筆書いていくらしい。
ヒャダ 人格者……!
能町 「一筆書くの、俺らとIKKOさんぐらい」と言ってました。
久保 一筆タイプ、初めて聞いた。
ヒャダ 鬼越のYoutubeの話に戻りますけど、あれって、ほぼ動画なくてもいいじゃないですか。
能町 そう、ラジオです。
ヒャダ ニューヨークのYoutubeもそうなんですけど、ああいう芸人インタビュー系っていいなあと思ってて。作業中に聴けるんですよね。曲作りながらとか。ラジオで冠番組を持てるのは、一部の限られた芸人さんだけですけど、YouTubeで話すのは自分でできるし、手軽に見られるので、いいプラットフォームだなあと思っちゃいましたね。まあ僕は永野教なんで、見てるのは永野さん中心なんですけど。
──最近、永野さんが出てるYouTubeめちゃくちゃ多くないですか?
ヒャダ 多いです。永野さんが出たらハネるんで、みんな呼ぶんですよね。
能町 永野さん、もう完全に第2期ブレイクですね。
ヒャダ 完全にそうですね。マネージャーさんも「仕事量めちゃめちゃ増えた」とおっしゃってました。
久保 おお〜、良かったですね。キャラを変えて、ということではなく。
ヒャダ そうなんですよ。こないだ小嶋陽菜さんと永野さんと僕の3人でメシを食べたんですけど……。
久保 まだそこの関係(日本テレビ「PON!」の共演メンバー)は仲良く続いてるんだ(笑)。
ヒャダ そこで小嶋さんと「やっと僕たちが知ってる永野さんを世間が知ってくれることができた」と話してたんですよ。みんなのイメージでは「腰を振ってる一発芸のおじさん」という感じなんでしょうけど、いやいや、そうじゃないですよと。
能町 まあ、ただものじゃないですよね。
ヒャダ ようやく世間が気付いたかって感じですね。