1月の「株主優待」は数が少ないからこそ確認したい
「株主優待」銘柄で1月権利はかなり少なく30件。「株主優待」が多い3月権利の銘柄を調べると783件もあったので、1月権利は極端に少ないことがわかります。そのため、権利取りをしないのも選択肢のひとつではあります。
ただ、1月も権利取りすると、毎月何かしらの「株主優待」が家に届き、“1年中株主優待生活”を楽しむことができるのです。
権利取りできる「株主優待」銘柄が少ないからこそ注意しておきたいことがあり、割高な株を買うことがないように「理論株価」や「目標株価」も確認をしておきたいところです。調べ方は簡単で、「企業名 目標株価」で検索すると出てきます。サイトごとに「割高」や「妥当水準」など評価が違う場合もあります。もちろん、「割高」であっても、今後、株価がもっと上がっていくこともありえますが、購入タイミングをいつにするか、「株価がいくらになったら買いたいか」を決めておきたいところです。
株はリスク商品でもあるため、権利落ちで含み損※になってしまうかもしれないことを頭に入れておいたほうがよく、株価が上昇した時だけでなく下落した時にも「保有しつづけるか、または損切り(保有している株を売って損を確定)するか」など周囲に左右されず自分で判断をすることが大切です。
※含み損(ふくみぞん、ふくみそん)…購入した時よりも株価が値下がりし、売却すれば損失が出てしまう状態のこと
〈「株主優待」とは?〉
ここで、「株主優待」について説明しておきます。私たちが株を買うと「株主」になれます。企業は株主に対し、割引券や優待券、お米やカタログギフトなどをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」です。
〈「権利付最終日」とは?〉
権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで、配当金や優待などの株主権利を得られる最終取引日のことです。
つまり、配当金や「株主優待」などを取得するためには、企業が決める「権利確定日」に、株主として株主名簿に記載されている必要があります。
例えば、2025年1月末の権利付最終日は1月29日、権利落ち日は1月30日です。そのため、1月末に優待を実施している企業の「株主優待」の権利を受けるためには、1月29日までに株を買っておかなければなりません。